どっと こぼれたのは 息子の アレだけじゃない。
「お前はトレードをなめとんのか!」
とお叱りを受けそうな我が身の狭さといったら、それはもう洗いすぎて縮こまったセーターのごときである。
深夜2時、隣で寝ている息子の妙なモジモジ状態に気づく。
「お代官様、お許し下せえ!」
と額を地面に(布団に)こすり付けているのだ――すかさず息子の息子辺りに手をあてれば・・・大当たりである。「おーい、オモテを上げい!カワヤにいくか」と尋ねれば、寝ぼけ眼でかました言葉は、「だいじょうぶ、よだれだよ」(んなわけ、ないだろ)
ずぶぬれのパンツとパジャマを洗面で水洗い。 隣の開けっ放しの扉の向こうで光るMT4――「おお、チャーンス!」とばかりにダウを築いている。まさに濡れでに泡とBidにクリック!!
その瞬間、「パパあ」と呼ぶ声。「どうした???」と寝室にもどるが、ただの寝言である。放尿後の快感の笑みを浮かべ、半開きの口元に涎がこぼれたままだ。
それから俺はドライヤー片手に布団を押しては乾かしを繰り返す。(なにか大事なことを忘れてないか?)
♪真っ逆さまーに、堕ちてるレートおお オー・マイ・ゴッド♪
冬のごときチャートである。メッタメッタ切られ状態に・・・(ブッダはどこにいったんだ?) 朝もはよからコツコツと積み上げたリワードが、ものの見事に吹っ飛んだ。コイツは骨身にしみるオシッコである(オー・ショック) 誰か心の滂沱を止めてくれ!(無論、俺は棒立ちである)
いつになったらお約束事が習慣化するんだ? 夜が明けたら、2サイズ大きめのセーターを手に入れよう。
そんな俺の本日の格言:
『やっちまったものはしょうがない。残るは次だ!』
(お客様、エントリーとエグジットはセットメニューです)
そして息子よ、次こそオネショ前にトイレに行ってくれ!(誰だよ、それは「よだれだよ」なんて前から後ろから繰り返すのは・・・)
俺のクレジットの残りはあとどのくらいだ? 窮地のパパである。
#5へ続く
追記
俺: 昨日はなんの夢を見たんだい?
息子: うーん、えーっとね、プールで泳いでたんだけどさ、それがまたナマヌルイプールでさ、ぼく犬かきしてたんだよ。
(そうか、あれは犬かきだったのか・・・)